【商品概要】
・書籍名 : グッド・ナイト・ワールド 5巻
・著者名 : 岡部 閏
・掲載誌 : 裏サンデー
・発売日 : 2017/03/17
・刊行数 : 全5巻
【作品説明】
電脳世界で繋がる家族の物語、堂々完結!!
「仮想世界でさえ、あなた達は…家族だった」
家族全員に告げられる衝撃の事実に驚く間も無く、 太一郎達の眼前に現れた”黒い鳥”。
グラナダ王国として新世界の秩序を創ろうとする レオンと”黒い鳥”に対して、赤羽一家が採る行動は…!?
―――家族の物語の結末は、如何に?
【過去リンク】
1巻の感想リンク 2巻の感想リンク
3巻の感想リンク 4巻の感想リンク
【ダイジェスト】
・絶望の底
神室から告げられた衝撃の事実。
仮想世界でも家族だったことを知った一家は驚き戸惑います。
特に太一郎にとってその真実はあまりにも受け入れがたいもので・・・。
愕然とする彼らのもとに、事の首謀者であるサスマタとレオンが現れます。
全ての元凶であると同時に神でもある小次郎を赦すと言うレオン。
しかし神室は見逃されず、サスマタによって殺されてしまいます。
・グラナダ王国
恐ろしい力を持つサスマタに敵わず、避難生活を送ることになる太一郎たち。
そこに父の姿はありません。
一人家に籠もる父、彼はまだこの世界に抗っているようです。
そんな父を気にかけ食料を届けてくれる明日真に、小次郎はあるデバイスを太一郎宛にと託します。
そして彼はこの最悪を終わらせにとある場所へ。
向かった先は【グラナダ王国】―――レオンとサスマタの居城です。
対黒い鳥用のアンチ・プログラム『HELLO WORLD』を発動させる小次郎、すると・・・。
・HELLO WORLD
『HELLO WORLD』、それは黒い鳥をも食らうウイルス。
ただし小次郎自身も制御不能で、自らを犠牲にする最終手段です。
小次郎に侵食された世界、その異様な光景に目を疑う太一郎たち。
その時、小次郎から渡されたデバイスに文字が。
画面に映し出された内容は―――
太一郎は気づきます、父が黒い鳥を倒したことを。
世界を上塗りした自分ごと消して全てを終わらせて欲しいという父の願いを。
しかし太一郎は選びませんでした。
そして走り出します。
父の理想を壊すために・・・。
・家族
小次郎が黒い鳥を創った理由、それは娘の死が原因でした。
彼の中で黒い鳥は兵器でもなんでもなく、自身の望みを込めたAI「アヤ」だったのです。
彼女と共に消えようとする小次郎、その瞬間、彼を引き止める手が。
来るはずのない息子が現れます。
憎しみの記憶しかない父の最期に、引き止める言葉が見つからない太一郎。
しかしその目には涙が・・・。
それでも父は行ってしまいます。
失った娘を抱きながら。
・黄昏の丘
平穏が戻り、あれから8年。
会社を立ち上げた太一郎は、グリームに入社した弟と北海道へ。
目的の場所は、アヤに導かれ家族が出会った思い出の地・・・そのモデルとなった公園です。
未だ行方不明の父、神室も見つかっていません。
父は死んでない・・・そう考える明日真に、太一郎は提案します。
家を建てようと。
仮想と現実に思いを馳せつつ、彼らはその場を後にするのでした。
仮想と現実に思いを馳せつつ、彼らはその場を後にするのでした。
【感想】
どれだけ嫌でも恨んでても憎らしくても、家族は家族。
中々割り切れないもんですね。
◆
全てを生み出した父が、結局全てに決着を着けました。
ラストの父と子のやり取り、綺麗なものではありませんが感情の機微がひしひしと伝わります。
最初からこういうことが出来てたらなぁ・・・。
◆
明日真の理解力はすごいなぁ。
自分がわからなかった分、人の感情には敏いのでしょうか。
そりゃモテますわ。
太一郎引きこもり止めたんですねw
父親似で不器用ながらも、やっぱり才能はあるんだねぇ。
明日真といい兄弟関係を維持できてて何より。
ハゲかけてんじゃねぇか!!
サスマタ・・・。
動力源、というよりほぼほぼ黒い鳥そのものって感じなんですね。
そしてアヤでもあると。
何者でもあって何者でもないというのかな、飄々としてるようで一番辛い状況にあったんでしょう。
レオン、もとい星史郎もね・・・。
◆
アバターだということでしたが、父や神室みたいに黒い鳥が死と関係してると他とは違うんですかね。
体が消えるなんてあり得なさそうですが。 現実なら。
ありえないなんて無いのかな。
ともかくこれで完結です。
よかった、と言っていいのか・・・いややっぱよかった。 うん。
太一郎たち家族がバラバラになることはもう無いでしょうね。
◆
台無しだよw