【商品概要】
・書籍名 : 赤赫血物語 -アカアカトシタチノモノガタリ- 6巻
・著者名 : 介錯
・掲載誌 : マンガボックス
・発売日 : 2017/05/09
・刊行数 : 全6巻
【作品説明】
宿敵ハキムが支配する都市セブンスムーン。
この“漆黒の月”の何処かに若菜がいる…。
住民を犠牲にし、迷うことなく潜入する樹。
その姿にたじろぐシャーリーは問う。「お主は本当に樹か?」と。
一方、ニュース映像に映ったのは、吸血者の女王就任を宣言する若菜の姿…。
彼女はハキムの側に堕ちてしまったのか!?
血染めの布が織りなす物語の全貌が、いま明かされる!
【過去リンク】
1巻の感想リンク 2巻の感想リンク
3巻の感想リンク 4巻の感想リンク
5巻の感想リンク
【ダイジェスト】
・樹の異変
ついにセブンスムーンへたどり着いた樹とシャーリー。
吸血者の住む巨大な月のドームに入るためパスを手に入れることに。
しかしすでに樹の顔は割れてしまっているようで、街中が大騒ぎになってしまいます。
ハキムを慕い、逆に樹を責め立てる人間たち。
吸血者を主として、まさに血税を納める生活をしているようで。
彼らの異常な姿を見た樹は別人のように豹変し、街人ごとトレーラーをゲートに激突。
その騒ぎに乗じて、メンテ用の通路を通りセブンスムーンの中へ侵入してしまいます。
・赤赫血物語
"永遠の夜"の街の中で、吸血者の女王就任のニュースを聞く樹たち。
その女王とは―――若菜ちゃん!?
衝撃で我に返った樹は、シャーリーに尋ねます。
自分を侵食する何者かの正体を。
すると彼女は語ります。
"赤赫血物語"を・・・。
血のDNAと記憶を記録する装置『赤赫血物語』、またの名を『血染布』。
その人格こそシャーリーなのでした。
そして樹を乗っ取ろうとする存在、それは彼の血染布の持ち主・・・父の大牙でした。
・大牙
とその時、大牙は完全に樹の身体を奪い取ってしまいます。
更に大牙は衝撃の発言を。
なんと樹は、大牙の"複製"として彼とシャーリーが造った存在だったのです。
そして若菜ちゃんもまた、大牙の愛する女性「静香」のコピー体でした・・・。
シャーリーをも取り込み、ハキムのもとへ向かう大牙。
ハキムと大牙、因縁の対決が始まります。
・過去の執念
元々2人は同じ人間でした。
そして人類に蔓延した奇病・『吸血症』―――知能が衰え生殖機能も喪失し"吸血者"となる病気。
その脅威から人類を守るための研究をしていた研究者でもありました。
シャーリーや静香ちゃん、クロミアちゃんたち現在の上級吸血者たちもそうだったようです。
しかし献身的に研究していたハキムも感染。
彼と恋仲だった静香ちゃんは大牙に助けを求めますが、大牙は愛する静香ちゃんのために嘘を・・・。
抗体を持つ彼女を犠牲にさせないため、無理矢理駆け落ちしてしまったようです。
しかしその歪んだ愛は受け入れられませんでした。
そして再び、大牙の研究により複製体の身体で邂逅する2人。
それでも拒絶された大牙は、"姉をもう一度"手に掛けようとします。
・決着
大牙の暴走を止めたのは、樹でした。
血の記憶の隼人たちの協力で大牙を抑え込む樹。
そしてシャーリーが彼を抱きしめ、共に赤赫血物語の中へ消え去ってしまいます・・・。
若菜ちゃんも静香ちゃんから解放され、2人はようやく再会できました。
抗体を得たことで目的を果たせたハキムは樹に介錯を頼みます。
ですが樹は彼を生かし、世界の救済を託し若菜ちゃんと村へ帰ります。
久しぶりの四十八村。
惨劇に見舞われたその村には、生き残った人たちの興した希望が芽生えていました。
さらにそこにはまた別のシャーリーの姿も・・・。
暗く苦しい復讐の日々が終わり、樹たちは新たな生命と共に明るい未来へ進んでいくのでした。
【感想】
怒涛の展開でした。
まさか親父がラスボスとは。
◆
色々な謎が解明し、樹の復讐劇も終わりました。
病気だった吸血者・・・吸血症を治すことがハキムたちの悲願だったようです。
これだけ聞くと大層ご立派な目的なんですが、吸血者のために大勢を犠牲にするのは外道ですね。
そして愛のために彼らを裏切り世界を犠牲にした大牙。
まさにこの一言に尽きますw
◆
シャーリーちゃんは大牙と添い遂げちゃいましたね。
やたら嫌われてたのも大牙に協力してたせいでしょう。
アレの何がいいのか・・・w
やっと若菜ちゃんも取り戻せました。
女王様になったときはどうなるかと思いましたが、無事でよかったw
しかし複製とは・・・けしからんな。
ハキムもただの変態ではなかったようです。
・・・
変態だったようです。
◆
その後、吸血者は元の人間に戻れるよう治療を施されたよう。
でも中には吸血者として生きようと抗う者もいるとか。
例え吸血者がいなくなったとしても、今まで虐げられてきた人間たちは・・・。
全てが終わったようでこれから色々起こりそうな予感がしますが、樹たちの物語はこれでおしまい。
願わくばこれからは血なまぐさい物語にならないよう祈るばかりです。
お疲れ様でした。
◆
大事なことなので。